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最終更新日:2010.4.4
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肺炎球菌は病原性が強く、小児において重篤な感染症を引き起こす細菌です。通常、無菌状態の部位(血液、髄液など)に感染し、細菌性髄膜炎、菌血症、血液培養陽性の肺炎などをいわゆる侵襲性肺炎球菌性疾患(IPD)を発症すると、症状の進行が速く、重症度も高いことから乳幼児・小児における罹患・死亡の主な原因となっています。全世界で5歳未満の乳幼児における肺炎球菌による死亡は毎年100万人に上るとされています。
小児用肺炎球菌ワクチン(プレベナー)は、肺炎球菌による侵襲性肺炎球菌感染症(IPD)の70〜80%を、急性中耳炎の約60%をカバーするとされています。
また、アメリカにおいて小児用肺炎球菌ワクチン(プレベナー)の定期接種後には、侵襲性肺炎球菌性疾患(髄膜炎と菌血症)の発現率がプレベナー定期接種前に比べ98%減少しています。
(海外疫学データ:5歳未満におけるワクチン血清型IPDに対する海外疫学データ [米国 CDCデータ])
小児用肺炎球菌ワクチンの副反応発現率は、85.2〜89.5%とされています。
- 局所の副作用:発赤(80.7%)・腫れ(71.8%)・痛み(12.7%)など
- 全身の副作用:発熱(24.9%)・易刺激性(20.4%)・傾眠(21.5%)など
小児用肺炎球菌ワクチン(プレベナー)は、このたび国において公的補助が創設され、岡山市において行政接種として、平成23年1月から無料化予定となりました。ただし対象年齢に制限があります。 今後の日程などに関しましては、こちらにて随時更新いたします。
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