分類 |
症 状 |
Ⅰ度 |
め ま い・失 神
立ちくらみ:脳への血流が瞬間的に不充分になる →“熱失神”
筋肉痛・筋肉の硬直
筋肉の「こむら返り」→発汗に伴う塩分の欠乏 → “熱痙攣”
大量の発汗 |
Ⅱ度 |
頭痛・気分の不快・吐き気・嘔吐・倦怠感・虚脱感
体がぐったりする、力が入らない → “熱疲労” “熱疲弊” |
Ⅲ度 |
意識障害・痙攣・手足の運動障害
呼びかけや刺激への反応がおかしい
体にガクガクとひきつけがある
真直ぐ走れない・歩けない
高体温
体に触ると熱い → “熱射病” “重度の日射病” |
※) WBGT(湿球黒球温度)とは、人体の熱収支に影響の大きい湿度、輻射熱、気温の3つを取り入れた指標で、乾球温度、湿球温度、黒球温度の値を使って計算します。
-WBGT(湿球黒球温度)の算出方法-
屋外:WBGT = 0.7×湿球温度+0.2×黒球温度+0.1×乾球温度
屋内:WBGT = 0.7×湿球温度+0.3×黒球温度
◇ 高齢になるほど中等症・重症の割合が増加
◇ 住宅内で発症するケースが多い
◇ 危険因子
・独居 貧困 施設入所 慢性疾患
・身体障害 利尿剤 向精神薬 エアコンがない
・二人暮らし
①作業・運動環境が暑熱環境であるという事実の認識
→意図的な休息/運動・作業の軽減/気軽に休息
→水分補給(運動前後の体重減少が、体重の2%
以内に収める)
②暑さに体を慣らす
→暑くなったとき
→作業・運動内容を軽くする
③服装に気をつける→吸湿性・通気性良い服装
白系統の服・帽子を着用
④運動は1時間以内に!
→35℃以上の時は運動をしないこと。
⑦運動前の水分摂取:250~500ml
練習中:20~30分間隔で水分接種
(200 mlづつ 総量1.5~2 L 摂取)
A. 休息
安静を保てる環境へ運搬 → 衣服を緩める
→ 必要に応じ衣服を脱がせ、体を冷却
B. 冷却
涼しい場所(エアコンの効いた場所、風通しのよい日陰など)で休息。
C. 水分摂取
意識がはっきりしている → 水分摂取
意識障害や吐き気 → 点滴
A. 冷水タオルマッサージと送風
脱衣 → 体に水をふきかける → 冷水で冷やしたタオルで全身を覆う
→ 送風
B. 氷(氷嚢、アイスパック)etcで冷却
わきの下・首・そけい部を冷却
C. 水を体にかけて送風(気化熱によって冷却)
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