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最終更新日:2008.9.23
                                                                     


ご近所のお医者さん:/42 痛風対策は食事制限が有効=長井一信医師 /岡山

 ◇長井クリニック(岡山市)長井一信医師

 毎日新聞掲載記事


 痛風は足の親指のつけ根や足の甲などが赤く腫れ、「風が吹くだけで痛い」と言われるほどの激痛を伴います。痛みの部位に尿酸が高濃度で蓄積していることが原因で、痛風は高尿酸血症の症状の一つです。また、足先だけでなく、ひざや手首など体の上部にも痛みが出てくるので注意が必要です。


 「喉元(のどもと)過ぎれば熱さ忘れる」と言いますが、発作後、2、3日から1週間で痛みが和らぐと治療をやめてしまう患者さんが目立ちます。しかし、痛風で恐ろしいのは、尿酸によって内臓が次第にむしばまれることです。特に尿酸を排出する腎臓にたまると、尿に石が混じる尿路結石や腎不全を引き起こします。


 現在、痛風の大半は体質によるものと考えられていますが、「ぜいたく病」と言われるように、プリン体の過剰摂取など食生活の乱れや運動不足なども要因の一つです。このため、痛風患者は高血圧や脂質異常症、糖尿病などの生活習慣病を合併する場合がよく見られます。


 対策としては、尿酸排せつ促進薬などの投薬治療や食事療法があります。摂取カロリーの上限を設けて食事制限を行うのがベストですが、長続きしないのは否めません。お酒なら、プリン体の多いビールより焼酎、肉ならレバーのような内臓系よりロースやヒレを選ぶなど無理なく尿酸値を下げる習慣をつけることが大事です。また、海草類や野菜、植物性たんぱく質の摂取も治療に有効です。【松井豊】

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 「小さなお子さんからお年寄りまで、地域のかかりつけ医」を掲げる。内科、呼吸器科、消化器科、外科整形外科。父の禹夫院長と診療にあたる。岡山市円山54の18。086・276・2111。


毎日新聞 2008年9月23日 地方版

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